SUN SURF

Style No. SS38550

SPECIAL EDITION

Late 1930s Style Chintz Cotton

Hawaiian Shirt

“唐獅子牡丹 KARAJISHI BOTAN”

年代:1930年代後期

素材:コットン更紗

捺染:オーバープリント

柄パターン:オールオーバー・パターン

ボタン:ココナッツボタン

¥18,000 + tax

#唐獅子牡丹 (からじしぼたん)と名付けられたこのアロハシャツは、1930年代後半に和装用の #更紗 (サラサ)生地で作られた非常に希少な作品。アロハシャツが流通し始めた初期の頃、浴衣の生地を用いて仕立てられたものと考えられる。サンサーフでは2001年に一度復刻しているが、今回の再復刻にあたり改めて生地やプリントを解析。

生地についてはヴィンテージに基づき、紡績や織りのみならず、独特のシワ感まで忠実に再現した。プリントについても友禅にみられる「 #防染 」や、色をぼかして滲ませグラデーションを表現する「たたき」と呼ばれる手法を駆使しており、日本の高い捺染技術で鮮やかな朱赤に刷り上げられた唐獅子が強い存在感を放つ。

また当時、ハワイで日系のテーラーが手がけたハンドメイドの丁寧な作りも特徴。和装の生地は通常のシャツ生地よりも狭幅であるため、背中心で2枚の生地を接ぎ合わせる仕様となっている。日系移民の所有していた浴衣をリメイクしたものか、浴衣用の反物を使って作られたものかは不明だが、 #アロハシャツ草創期 の歴史を紐解くうえで非常に貴重な逸品といえるだろう。

この #アロハシャツ のモチーフになっている唐獅子(からじし)とは、西洋のライオンをモデルに、東洋で美術的に図案化された伝説上の動物。巻き毛の鬣(たてがみ)を蓄えた勇猛な姿が特徴。日本美術にも古くからみられる意匠で、疫病を祓い新年を祝う正月行事の「 #獅子舞 」や神社仏閣を守護する「 #狛犬 」などとも関係が深い。また着物をはじめとした和服にも用いられてきた絵柄であり、唐獅子柄の着物は縁起の良い柄として正月に着ることが好ましいとされている。

唐獅子は牡丹(ぼたん)と組み合わせ「唐獅子牡丹」として描かれるが、これには理由がある。百獣の王である獅子の唯一の弱点。それは身体に寄生する害虫。この「 #獅子身中の虫 」を活動させないための薬が牡丹の花に溜まる夜露であり、それゆえ「 #百獣の王 」である獅子には「 #百花の王 」である牡丹が欠かせないのである。また「獅子に牡丹」という構図は能楽の演目「 #石橋 (しゃっきょう)」にもみられ、「 #梅に鶯 」「 #紅葉に鹿 」「 #竹に虎 」などと同様に、調和のとれた美しい組み合わせとして日本古来から扱われてきた。

サンサーフが所蔵する数多のヴィンテージアロハシャツのなかでもこの「唐獅子牡丹」は特に人気が高く、2001年の復刻以来、20年に渡って多くの復刻リクエストが寄せられてきた。そんな折、 #茅ヶ崎市美術館 とともに「 #ヴィンテージアロハシャツの魅力 」展を開催することが決まり、その展覧会での展示を機に、再復刻を決定。本展覧会の企画がスタートした2019年初夏から準備を進め、約1年半という時間をかけてついにリリースとなる。

獅子の「 #朱赤 」と牡丹の「 #紫紺 」がメインとなった配色だが、どちらの色も単色ではなく、濃色から淡色まで複数の版を使って摺り重ねている。また同系色のプリントをあえて重色させ、通称「たたき」と呼ばれる手法で部分的にぼかし、滲ませている。こうすることで色のグラデーションを作り、版の数以上の中間色を表現しているのである。